江翁寺
こうおうじ
臨済宗妙心寺派で大士山と号し、本尊は聖観音。万治二年(一六五九)天隣玄瑞が記した江翁寺縁起(当寺蔵)によると、元和七年(一六二一)楡俣新田を開いた北村可長はその後も同地にとどまり、福束輪中内の開発に寄与したが、寛永八年(一六三一)病に倒れ死去した。法名を江翁道吸居士と号したが、遺骸を楡俣新田の地に埋葬すべしとの遺言を受けた妻は出家して
珠玄昭大姉と号し、承応四年(一六五五)に堂宇を竣工させたといわれ、開基は北村可長夫妻、開山はこのとき招聘された天隣玄瑞。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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