日本歴史地名大系 「江迎宿」の解説 江迎宿えむかえしゆく 長崎県：北松浦郡江迎町江迎村江迎宿[現在地名]江迎町長坂免 長浜など平戸往還の宿駅。長崎警備役または参勤交代に往来する平戸藩主松浦氏が当宿の本陣（山下庄左衛門宅、県指定史跡）を宿泊所とし、御成りの間が設けられ、枕水（ちんすい）舎と称されていた。平戸藩九代藩主松浦清は安永九年（一七八〇）から寛政三年（一七九一）までの間に五度にわたって江迎本陣を用いた（「松浦静山日記」松浦史料博物館蔵）。天保一三年（一八四二）一〇代藩主の松浦熙（致仕後か）の一行が蓬莱丸で日野（ひの）浦（現田平町）に渡海、田代（たしろ）村吹上（ふきあげ）（現同上）を経て夕方に江迎に到着して山下庄左衛門宅で止宿し、翌日江里（えり）峠に向かっている（同日記）。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
