江陰(読み)こういん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「江陰」の意味・わかりやすい解説

江陰
こういん / チヤンイン

中国、江蘇(こうそ)省南部にある県級市。上海(シャンハイ)と南京(ナンキン)のほぼ中間に位置し、北は揚子江(ようすこう)に臨む。無錫(むしゃく)地級市に属する。人口124万1000(2015)。交通上の要地で、付近は米、綿花の生産が多く、綿糸・綿織物工業が盛んである。市政府所在地は澄江(ちょうこう)街道。秦(しん)の曁陽(きよう)郡、漢の毘陵(びりょう)県の地で、南朝梁(りょう)代に江陰県が置かれた。1987年市制施行。明(みん)の有名な地理学者である徐霞客(じょかかく)(1587―1641)の墓がある。

[林 和生・編集部 2017年2月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

普及版 字通 「江陰」の読み・字形・画数・意味

【江陰】こういん

江の南岸

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