日本歴史地名大系 「池和田城跡」の解説 池和田城跡いけわだじようあと 千葉県:市原市池和田村池和田城跡[現在地名]市原市池和田城周りを含む半島状丘陵に築かれた多郭雑形の中世の城跡。南を平蔵(へいぞう)川が流れる。里見氏家臣多賀氏の居城とも伝えるが、その出自は近江佐々木氏ともいう。永禄元年(一五五八)五月八日の武田豊信制札(長南町史)に「当地長南並池和田之者」とみえ、武田氏と行動をともにする軍勢がいた。同六年当地に北条方の軍勢が陣を張ったが攻略できないので、足利義氏は結城晴朝に来春の参陣を求めている(一二月九日「足利義氏書状」河田駒雄氏所蔵文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報