池田王子跡(読み)いけだおうじあと

日本歴史地名大系 「池田王子跡」の解説

池田王子跡
いけだおうじあと

[現在地名]岸和田市下池田町

中世熊野参詣の沿道に設けられた熊野王子社の一つ。「後鳥羽院熊野御幸記」建仁元年(一二〇一)一〇月七日条に「騎馬参池田王子」とみえる。国鉄阪和線久米田くめだ駅の西側、小字三十六坪の地がその旧地とされ(府指定史跡)、俗に王子山または熊野林とよばれている。もとここに熊野権現社があり、下池田の小字二十四坪の菅原すがわら神社に対して上の宮といわれたが、明治初年に菅原神社に合併され、さらに明治四二年(一九〇九)に現中井なかい町の夜疑やぎ神社に合祀された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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