御幸(読み)ゴコウ

デジタル大辞泉 「御幸」の意味・読み・例文・類語

ご‐こう〔‐カウ〕【御幸】

上皇法皇女院にょういん外出を敬っていう語。みゆき。→行啓行幸
一院もいそぎ六波羅へ―なる」〈平家・一〉

ぎょ‐こう〔‐カウ〕【御幸】

天皇が出かけること。行幸。みゆき。

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精選版 日本国語大辞典 「御幸」の意味・読み・例文・類語

ご‐こう ‥カウ【御幸】

〘名〙 上皇、法皇、女院のおでまし。みゆき。
扶桑略記(12C初)昌泰元年一一月二一日「法皇御行於東大寺
※金刀比羅本平治(1220頃か)上「行幸(ぎゃうがう)は六波羅へと承り候。御幸(ゴカウ)はいづかたへ候ぞ」

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普及版 字通 「御幸」の読み・字形・画数・意味

【御幸】ぎよこう(かう)

行幸。〔漢書、元帝紀〕其れ幸希(まれ)なるは、繕治すること勿(なか)らしめよ。

字通「御」の項目を見る

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「御幸」の解説

みゆき【御幸】

広島の日本酒。酒名は、明治18年(1885)の明治天皇行幸を記念して命名。「天目」は懐石料理に向くように造られたアルコール度数を抑えた本醸造酒。ほかに大吟醸酒、純米酒などがある。平成7、9、15、16、19、25年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は千本錦、八反錦など。仕込み水は中国山地伏流水蔵元の「小泉本店」は天保年間(1830~44)創業。古くから安芸宮島の厳島神社造酒所として御神酒を造っている蔵でもある。所在地は広島市西区草津東。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「御幸」の解説

御幸
ごこう

上皇や女院が出かけること。もとは天皇や上皇が出かけることを行幸(ぎょうこう)・御幸と称したが,平安時代半ばから天皇の行幸に対して上皇の出行を御幸と称して区別するようになった。平安時代になって天皇が内裏(だいり)から移動することが稀になったのに対し,上皇は行動制約があまりなく,とくに院政期には熊野御幸などの寺社参詣をはじめ遠方への旅行が頻繁であった。

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