池田矼(読み)いけだばし

日本歴史地名大系 「池田矼」の解説

池田矼
いけだばし

[現在地名]下地町上地

与那覇ゆなぱ湾に注ぐ崎田さきだ川下流に架けられた石橋。沖縄製糖宮古工場に隣接する。下地矼道すむずぱすんつ(加那浜橋とも)とともに造られたと伝える。県指定史跡。「加那浜橋積為申由候其時之あやこ」(雍正旧記)や河充氏正統家譜などによると、正徳年間(一五〇六―二一)仲宗根豊見親は平良ぴいさら道の人々が腰まで海水に濡れて難儀する状態を見て、川満大殿に命じて下地矼道を造らせた。「長さ五町四六間・幅一間二尺・高さ六尺」にわたって大岩を積上げたという。今でいう海中道路であった。雍正旧記は池田橋は南北長さ二〇間・横三間・高さ九尺五寸で、村北の潟陸原にあると記すが、現況とは異なる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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