沈の箱(読み)ジンノハコ

デジタル大辞泉 「沈の箱」の意味・読み・例文・類語

じん‐の‐はこ〔ヂン‐〕【沈の箱】

沈香じんこうを入れておく箱。二重になって、上には沈香、下には香木を切る小さなのこぎり・つちなどを入れる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「沈の箱」の意味・読み・例文・類語

じん【沈】 の 箱(はこ)

  1. 沈の香木で作った箱、あるいは、沈香木を材料の一部に用いた箱。
    1. [初出の実例]「その御文どもを、ぢんのはこ一具に取りあつめて入れて、大殿に奉れ給ふとて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)忠こそ)
  2. 香具の一つ。沈香を入れる。梨子地蒔絵堆朱・沈金彫りなどのものがある。二重の箱で上には沈香、下には香木を切る道具をいれるようにしたものもある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android