香具(読み)こうぐ

精選版 日本国語大辞典 「香具」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぐ カウ‥【香具】

〘名〙
※御湯殿上日記‐文明九年(1477)一二月九日「いせのくわんをん寺よりかんしのひけこ二、御かうくのはこまいる」
薫物(たきもの)匂い袋などに用いる沈香(じんこう)丁子(ちょうじ)白檀(びゃくだん)麝香(じゃこう)などの総称
※むくさのたね(15C前)「香具、こしらへの道具、さぢ、はねども、別々にしてつかふが能なり」
浮世草子好色一代男(1682)二「香具(カウグ)には池の端の万吉黒門の清蔵、此三人に日夜乱れて」

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デジタル大辞泉 「香具」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぐ〔カウ‐〕【香具】

香道具」に同じ。
香の材料におい袋薫物たきものに用いる麝香じゃこう白檀びゃくだん沈香じんこうなど。

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普及版 字通 「香具」の読み・字形・画数・意味

【香具】こうぐ

焚香の具。

字通「香」の項目を見る

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