香具(読み)コウグ

精選版 日本国語大辞典 「香具」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぐカウ‥【香具】

  1. 〘 名詞 〙
  2. こうどうぐ(香道具)
    1. [初出の実例]「いせのくわんをん寺よりかんしのひけこ二、御かうくのはこまいる」(出典:御湯殿上日記‐文明九年(1477)一二月九日)
  3. 薫物(たきもの)匂い袋などに用いる沈香(じんこう)丁子(ちょうじ)白檀(びゃくだん)麝香(じゃこう)などの総称
    1. [初出の実例]「香具、こしらへの道具、さぢ、はねども、別々にしてつかふが能なり」(出典:むくさのたね(15C前))
  4. こうぐうり(香具売)」の略。
    1. [初出の実例]「香具(カウグ)には池の端の万吉黒門の清蔵、此三人に日夜乱れて」(出典浮世草子好色一代男(1682)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android