沖根辺村(読み)おきねべむら

日本歴史地名大系 「沖根辺村」の解説

沖根辺村
おきねべむら

[現在地名]根室市双沖ふたおき歯舞はぼまい

明治九年(一八七六)から大正四年(一九一五)までの根室国花咲はなさき郡の村。「オン子ベツ」とも訓じる(「町村別戸口表」市立函館図書館蔵)。根室郡根室村の南、沖根婦おきねつぷ村の東、根室半島の南側に位置し、太平洋に臨む。「蝦夷日誌」(一編)には「ヲケ子ベツ、小川有。砂浜にして道よし」と記される。明治九年の北海道大小区画制定のとき新たに花咲郡のうちに置かれた村で、大小区画沿革表に村名がみえる。明治初年より藤野・柳田両家が所有する昆布漁場がシキウス、ヲビネフ、フンベケウモイに設けられた。同二〇年頃まで数戸しかなかったが、昆布会社が資金を貸すようになってから、おもに東北地方からの移住者が増えた(状況報文)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android