出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
北海道の東端に位置する半島。花咲(はなさき)半島ともいう。全域が根室市に属する。標高40m以下の平たんな隆起海食台地が広い範囲を占め,台地は標高40m前後の高位面と30m以下の低位面からなる。河川流域と海岸沿いに狭い沖積地がみられ,その多くが湿地帯を形成し,温根沼(おんねとう),南部沼,トーサムポロ沼などの残留性の湖沼が分布している。海岸線は複雑で変化に富み,南岸には落石(おちいし)岬,花咲岬などが突出し,東端には北海道最東端の納沙布(のさつぷ)岬がある。半島周囲には岩礁地帯が多く,花咲岬付近には玄武岩の放射状節理がみられる根室車石(天)がある。半島北岸中央部には根室市の中心市街地が展開し,南岸には北洋サケ・マス流し網,サンマ漁の基地花咲港がある。また,落石から納沙布岬にかけての南岸では沿岸漁業が行われ,コンブ,ギンナンソウ,ウニなどの漁獲が多い。6~7月は濃霧に襲われる。
執筆者:奥平 忠志
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北海道東部、太平洋に突出する半島。根室市に属し、花咲半島(はなさきはんとう)ともいう。先端の納沙布(のさっぷ)岬は珸瑶瑁水道(ごようまいすいどう)を挟んで歯舞群島(はぼまいぐんとう)と対している。長さ28キロメートル、幅4~8キロメートル、標高40~60メートル。平坦(へいたん)で緩い波状性台地で形成され、短い河川流域の沖積地には温根沼(おんねとう)、長節沼(ちょうぶしとう)、南部沼(なんぶとう)などの残留性湖沼が分布する。海岸線は集塊岩、礫(れき)岩からなり、複雑で変化に富んでいる。半島の周囲はユルリ島、モユルリ島など数多くの岩礁が分布する。半島の中央部の北岸に根室市街と根室港、南岸に花咲港があり、沖合・遠洋漁業の基地となっているほか、沿岸一帯は、コンブ、ワカメ、ウニ漁の漁村が分布している。
[進藤賢一]
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