番外(読み)バンガイ

デジタル大辞泉 「番外」の意味・読み・例文・類語

ばん‐がい〔‐グワイ〕【番外】

予定された番数ばんかず番組順番などにないこと。「番外の飛び入り客」「番外編」
正規の委員や議員などではなくて、その席に列する者。オブザーバー。「番外委員」
普通のものとかけ離れて違っていること。また、そのもの。「あいつは変わり者で番外だよ」
[類語]特別格別別格別物べつもの例外

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「番外」の意味・読み・例文・類語

ばん‐がい‥グヮイ【番外】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 定められた番数、番組、順番、当番枠組などに含まれていないこと。また、そのものや人。
    1. [初出の実例]「番外(市在区 区戸長へ)今般府下火災消防の儀」(出典:郵便報知新聞‐明治七年(1874)一月四日)
    2. 「この間もお客さんが番外にと言ってお釣りを置いてったのよ」(出典:故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉三)
  3. 普通の物と違っている特別扱いされるもの。ひとしなみに扱えない事柄や人。
    1. [初出の実例]「『景気のいい話なら、当時、金ちゃんだ』〈略〉『あれはいけねえ。…あれは番外だ』」(出典:花冷え(1938)〈久保田万太郎〉五)

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