沖縄県旧地名(読み)おきなわけんきゆうちめい

日本歴史地名大系 「沖縄県旧地名」の解説

沖縄県旧地名(旧地名)
おきなわけんきゆうちめい

成立 一九二一年

原本 国土地理院

解説 副題は五万分の一、二万五千分の一地形図註記調書。大正八―一〇年、陸軍陸地測量部が県内の都市部では二万五千分の一、地方では五万分の一の地形図を作製するため測量を実施した。その折に各市町村に地形図に記載すべき道路・山川原野・海湾・湖池・社寺・名勝・旧跡・瀑布・岩石及樹木等の名称(地名)を照会した。また大字と「大字ニ属スル部落ノ名」(屋収集落を含む)戸数・人口資料を提出させた。その際に作成された調書は、沖縄における地形図成立の背景と大正期の字および屋取集落の人口を知るうえで貴重である。なお沖縄県における共通したおもな第二次世界大戦前の字別人口資料は、一八八〇年の沖縄県統計概表、九〇年調査の徴発物件一覧表(陸軍省軍務局編)、一九〇三年沖縄県統計書および当資料などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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