沖船頭(読み)オキセンドウ

精選版 日本国語大辞典 「沖船頭」の意味・読み・例文・類語

おき‐せんどう【沖船頭】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、船長として実際に船に乗り込む運航の責任者。買積船にあっては商取引の責任者をも兼ねる。廻船所有者、つまり船主居船頭と呼ぶのに対する語。乗船頭
    1. [初出の実例]「いささか難風を乗のがるる事、古き沖船頭のいひぶん、尤におもひ」(出典:浮世草子・日本新永代蔵(1713)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の沖船頭の言及

【船頭】より

…室町時代,遣明船のような大船になると船頭は必ずしも1人ではなく,船頭と惣船頭,船頭と脇船頭のように船頭の分化が見られた。近世では船主に雇われた雇船頭(沖船頭)のほか,船頭が船主である居船頭(いせんどう)があり,前者が後者に成長するものが多かった。さらに北前船のごとく船頭は運送業務のみならず,より以上に商業業務によって利潤を獲得し,富裕化するものが少なくなかった。…

※「沖船頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む