世界の観光地名がわかる事典 「沙面」の解説 さめん【沙面】 中国の広東省の省都・広州(コワンチョウ)市を流れる珠江(しゅこう)につくられた、楕円形の人工の島。島の中央を東西に横切るように沙面大街が走っていて、北に沙面北街、南に沙面大街があり、島の南部は沙面公園になっている。明の時代に運河を開削した際に、珠江に面した一帯が切り離され島になった。明代には華節亭が置かれ、外国商船が入港する際の埠頭があった。アロー戦争後の1861年から、島の西部がイギリス、東部がフランスの租界となったことから、当時の名残の洋館が多数残っている。◇沙面島の建築物群は、1996年に全国重点文物保護単位に指定された。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報