沢薊(読み)さわあざみ

精選版 日本国語大辞典 「沢薊」の意味・読み・例文・類語

さわ‐あざみさは‥【沢薊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. キク科多年草。近畿以北の本州、北海道の沢沿いなどの湿った林中に生える。茎は高さ一~三メートルで、葉を多数つける。全体に蜘蛛毛がある。根生する葉は広楕円形で長さ約五〇センチメートル、幅約二五センチメートルになり、羽状に深く分裂する。裂片は五対ほどで、先端は刺状にとがる。茎葉は披針形で羽状に分裂し、茎の上部のものほど小形になる。九~一〇月、茎の上部の枝先に扁球形で径四・五センチメートルほどの頭花を下向きに開く。本種のほか大形で渓流や沢筋に生える種類をサワアザミと俗称している。エゾノサワアザミなどよく似た種類もある。マアザミは本種をさすと考えられている。〔大和本草批正(1810頃)〕
  3. 植物「ひめあざみ(姫薊)」の誤称。〔大和本草(1709)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「沢薊」の解説

沢薊 (サワアザミ)

学名Cirsium sieboldii
植物。キク科の多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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