河北院(読み)かほくいん

日本歴史地名大系 「河北院」の解説

河北院
かほくいん

名草郡四院の一。河北院は建久五年(一一九四)二月六日の紀実俊解状案(栗栖家文書)に「紀伊国名草郡河北院直川郷南字松島」とみえるのが唯一の史料である。松島まつしまは現和歌山市の紀ノ川南岸に位置するが、その四至に「限東田屋堺、限南旧川、限西中路、限北久時・久国・延次・貞宗・元成等作之北垣根」とあり、当時はおそらく大河(紀ノ川本流)と古川(旧流路)に囲まれた川中島で、一二世紀末に開発されたことが知られる。「一郡四院之内」(応保二年一一月日「大伝法院僧徒重解案」根来要書)と称され、他の三院が紀ノ川の河南地域を占めていたのに対し、河北院はその名のとおり紀ノ川の河北地域を範囲としたと推定できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む