川中島(読み)カワナカジマ

デジタル大辞泉 「川中島」の意味・読み・例文・類語

かわなか‐じま〔かはなか‐〕【川中島】

長野市南部、千曲ちくまさいとの合流点にある三角州。水田などがある。古戦場として有名。→川中島の戦い

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精選版 日本国語大辞典 「川中島」の意味・読み・例文・類語

かわなか‐じまかはなか‥【川中島】

  1. 長野市中南部の旧地名。犀川千曲川に挟まれた一帯をさし、北信濃と同義に用いられた。一六世紀半ば、上杉謙信武田信玄数回にわたる合戦が行なわれた古戦場。同市川中島町は大正一三年(一九二四)以後の新地名。

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日本歴史地名大系 「川中島」の解説

川中島
かわなかじま

善光寺平ぜんこうじだいらの中央、千曲川・さい川に擁せられた中州一帯を総称する。永禄四年(一五六一)武田信玄と上杉謙信とが戦った川中島合戦の地はこの地帯である。犀川の乱流によって形成された扇状地近世初期に用水堰が開発され、地味肥沃、一望にたんたんとして集落・耕地が展開する。この地は古代から早く開け、「和名抄」記載の更級郡内九郷のうちいけ郷は千曲川沿岸に、ひかな郷は犀川沿岸に、斗女とめ郷は中央部に比定され、「延喜式」神名帳記載の頤気いき神社は池郷に、斗売ひかなとめ神社は氷郷に、布制ふせい神社は斗女郷にそれぞれ鎮座する。

古代の官道はこの地を経由し、北は越後国国府、南は信濃国国府へ通じる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「川中島」の意味・わかりやすい解説

川中島
かわなかじま

長野市街地の南方約5キロメートルの地点で、千曲川(ちくまがわ)と犀川(さいがわ)の両河川に挟まれた一帯の地域。この一部に旧川中島町があった。現在は長野市川中島町。戦国時代甲斐(かい)の武田信玄(たけだしんげん)と、越後(えちご)の長尾景虎(ながおかげとら)(後の上杉謙信(うえすぎけんしん))が戦った「川中島の戦い」の古戦場として名高い。千曲川を隔てて松代(まつしろ)と相対している。合戦当時は両河川の河川敷や原野であったが、いまは水田やリンゴ畑の純農村部をなす。合戦の中心地は八幡原史跡公園(はちまんばらしせきこうえん)として整備され、一角に市立博物館が設けられている。公園の森の中に八幡社が祀(まつ)られ、三太刀七太刀(みたちななたち)跡や、近くに戦死者を葬った首塚と伝えられるものがある。扇状地にはJR信越本線、国道18号などが通り、長野市からバスが網状に走っていて交通の便はよい。

[小林寛義]

『桑田忠親著『川中島古戦場の旅』(1969・秋田書店)』

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百科事典マイペディア 「川中島」の意味・わかりやすい解説

川中島【かわなかじま】

長野県更級(さらしな)郡の旧町で1966年長野市に編入。千曲川と犀(さい)川の合流点付近の扇状地上にあり,北国街道が通じる要衝として争奪が繰り返され,特に川中島の戦は有名。首塚や太刀の碑が残る。米,リンゴ,野菜の栽培が盛ん。
→関連項目長野盆地

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「川中島」の意味・わかりやすい解説

川中島
かわなかじま

長野県北部,長野市の犀川と千曲川の合流点付近の地。北国街道と北国西街道分岐点で,交通上,軍事上の要地にあたり,戦国時代には有力武将により再三争奪の地となった。特に上杉謙信と武田信玄の川中島の戦いの場として有名で,激戦地であった八幡原には八幡神社や三太刀七太刀跡,首塚などがある。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「川中島」の解説

川中島
(通称)
かわなかじま

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
信州川中島合戦 など
初演
享保7.1(大坂・竹島座)

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デジタル大辞泉プラス 「川中島」の解説

川中島

長野県、株式会社酒千(しゅせん)蔵野の製造する日本酒純米酒のシリーズ。

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世界大百科事典(旧版)内の川中島の言及

【河内国】より

…旧国名。現在の大阪府の西北・西南部を除いた大部分の地域にあたる。
【古代】
 畿内に属する大国(《延喜式》)。河内国の名称は北境にあたる淀川の〈川の内の方〉という意味に基づくと考えられている。記紀をみるとこの国名のほかに〈大河内(おおしこうち)〉〈凡河内(おおしこうち)〉の名がみえるが,大化前代に国造(くにのみやつこ)であった凡河内氏の勢力地であったことによるもので,この名称のほうが古く,そのときの地域は後の河内国よりも広範囲にわたり,和泉・摂津に及ぶものであったと推測される。…

※「川中島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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