最新 地学事典 「河川堆積物」の解説
かせんたいせきぶつ
河川堆積物
fluvial sediment(deposit)
河川の堆積作用により扇状地・自然堤防帯・三角州に形成された堆積物の総称。河(川)成層とも。代表的な河川堆積物として,蛇行および網状河川堆積物が挙げられるが,両者の中間的な性質をもつものも多い。蛇行河川では,堆積環境によって次のような堆積物が形成される。1)流路堆積物:流路残留堆積物,ポイントバー堆積物,中州堆積物。2)氾濫堆積物:微低地埋積堆積物,自然堤防堆積物,破堤堆積物,氾濫原堆積物。3)中間的堆積物:流路埋積堆積物。網状河川は,一般に蛇行河川よりも急勾配で岩屑を多量に運搬し,砂礫からなる島や中州によって網の目状に分岐・合流を繰り返す。網状河川堆積物は,砂礫堆とその間を埋める砂泥などの細粒堆積物からなる。堆積物の上方細粒化が認められ,大型斜交層理の発達する大・中礫層から始まり,斜交層理・平行葉理・リップルドリフト斜交葉理の砂質堆積物,最上部の泥層と重なる。
執筆者:牧野 泰彦
参照項目:網状河川

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

