河本五郎(読み)カワモト ゴロウ

20世紀日本人名事典 「河本五郎」の解説

河本 五郎
カワモト ゴロウ

昭和期の陶芸家 日展評議員。



生年
大正8(1919)年3月15日

没年
昭和61(1986)年3月23日

出身地
愛知県瀬戸

学歴〔年〕
愛知県窯業学校卒,国立京都陶芸器試験所研究科修了

主な受賞名〔年〕
日展特選,日本現代工芸美術展大賞〔昭和37年〕,現代日本陶芸展最高賞,ブラッセル万国博グランプリ,加州国際博最高デザイン賞,日本陶磁協会賞,中日文化賞〔昭和53年〕

経歴
研究所の意匠デザイン専攻を修了したのち、瀬戸で染付磁器の名門として知られる河本礫亭の養子となり、跡を継いだ。昭和28年日展初入選。30年代にかけて、現代日本陶芸大賞など陶芸界の三冠を受賞。40年ごろから磁器制作に打ちこみ、現代的で洒脱な色絵、染め付けの境地を切り開き、朝日陶芸展の審査員も務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「河本五郎」の解説

河本五郎 かわもと-ごろう

1919-1986 昭和時代の陶芸家。
大正8年3月15日生まれ。京都の国立陶磁器試験所の伝習生となり,作陶をまなぶ。昭和25年河本礫亭(れきてい)の養子となり,制作をはじめる。日展特選,現代日本陶芸展最高賞,ブリュッセル万国博グランプリなどを受賞。躍動感あふれる力づよい作風で知られた。昭和61年3月23日死去。67歳。愛知県出身。旧姓柴田

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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