河野池(読み)こうのいけ

日本歴史地名大系 「河野池」の解説

河野池
こうのいけ

[現在地名]安芸市下山

大山おおやま岬の北方、西は土佐湾に接し、東側を国道五五号(土佐街道東街道)が通る。嘉永二年(一八四九)土佐藩によって港として工事が始められたが、財政難から内港の掘削と岸壁工事が終わり外側の防波堤築造に取りかかったところで中止、そのまま放棄された。

下山しもやまの久保家文書によれば、初めの河野港建設計画は正徳四年(一七一四)に土佐藩によって進められ、港面積六反四六代、夫役四三万六千余人と見積られたが実現しなかった。明治以後の再建計画は明治九年(一八七六)・同四三年・大正一〇年(一九二一)・昭和二年(一九二七)と数回にわたって進められたが、その度に財政難のため中絶している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android