日本歴史地名大系 「治開田神領」の解説 治開田神領じかいでんのじんりよう 愛知県:尾西市治開田神領伊勢神宮領。笑生(のぶ)御厨ともいう。現開明(かいめい)の野府(のぶ)はその遺称であろう。成立事情からみても本神戸(ほんかんべ)・新神戸(しんかんべ)(現一宮市)の西に隣接する尾西市の東北部、野府を中心とする地域とみてよい。なお時代は下るが、一宮市奥(おく)町了泉寺蔵の永正一五年(一五一八)の阿弥陀如来絵像裏書に「中島郡笑笙庄内籠□□□(郷奥村カ)」とみえ、野府の西北にある奥町も含まれていたと思われる。建久三年(一一九二)八月日二所太神宮領注進状写(神宮文庫蔵)には<資料は省略されています>とみえ、本・新両神戸の四至内に嘉承二年(一一〇七)重ねて宣旨を得て成立した所領である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by