沼金山跡(読み)ぬまきんざんあと

日本歴史地名大系 「沼金山跡」の解説

沼金山跡
ぬまきんざんあと

[現在地名]関川村沼 猿ヶ城

あら川支流沼川の上流左岸のさるじようにあった。一帯では古くから砂金採集が行われていたと伝えられるが、金山としては近世初頭に発見され、元和四年(一六一八)村上藩主となった堀丹後守直寄により開発が進められた。同七年二月直寄は幕府から代官に任ぜられて金山普請に着手(同年同月二一日「堀主膳宛堀直寄書状」新潟大学蔵)、翌年二月には工事を終えたものらしい(同八年一二月「同書状」同蔵)。普請費用は藩が負担した。元和八年と推定される六月二八日付の直寄書状(同蔵)によれば、この頃山仕(師か)五一二人が札を取って入っており、人数は計二千一六〇人に及んだとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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