法貴村(読み)ほうきむら

日本歴史地名大系 「法貴村」の解説

法貴村
ほうきむら

[現在地名]亀岡市曾我部そがべ町法貴

霊仙れいせんヶ岳の東麓、犬飼いぬかい村の南、法貴峠にかかる入口にある。東はてらなかの村々。当村は池田道の要衝を占め、山麓に沿って横穴式石室をもった五〇基の後期古墳(円墳)が群集し、古代から開発されていたことを思わせる。そのなかの一基は石室がなく石棺が発掘され、棺内からほとんど完全な人骨が発見された。

天保一二年(一八四一)の「桑下漫録」によれば、高五四〇石、戸数六〇、高槻藩領。農作は五穀のほか綿・煙草なども作った。

法貴峠の上には法貴山城があり、細川晴元の従士、酒井三河守が天文―弘治年間(一五三二―五八)に築塁し、天正年中(一五七三―九二)に廃された(「丹東城塁記」永光家蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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