法鏡寺村(読み)ほうきようじむら

日本歴史地名大系 「法鏡寺村」の解説

法鏡寺村
ほうきようじむら

[現在地名]宇佐市法鏡寺

上田うえだ村の南、駅館やつかん川の中流域から下流域にかけて展開する。同川西岸は氾濫原の低地、東岸は宇佐台地の河岸段丘である。東は宇佐村、西は辛島からしま村・ごう村、南は樋田ひだ村。豊前道(上往還)が通る。地名は白鳳期に建てられたという法鏡寺に由来する。応永一〇年(一四〇三)二月三日の沙弥勝宗置文等案(辛島文書)に「ほうきうしとあいあふて、さたをいたすハせんきなり」とある。天正一五年(一五八七)六月三日の宮成公基所領坪付(宮成文書)に「当時令進止村」の一として「法鏡寺」とみえる。近世領主の変遷は川部かわべ村に同じ。小倉藩元和人畜改帳によると高三九一石余、人数一六六、百姓一七(うち庄屋三)・社人一(ただし庄屋)・鍛冶一・坊主一、牛一八・馬一六。延宝六年(一六七八)の人富帳(中津藩政史料)では人数二五九。嘉永年間(一八四八―五四)の戸口調(宇佐史談)では家数九一・人数三七三。豊前道は当地で駅館川を渡る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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