波敷野古墳群(読み)はじきのこふんぐん

日本歴史地名大系 「波敷野古墳群」の解説

波敷野古墳群
はじきのこふんぐん

[現在地名]阿山町波敷野 上大沢

標高約三八〇メートルの水口みなくち丘陵尾根上に造られた数多くの古墳群の一つ。全一五基ほどで、方墳二基を含む径一〇メートル前後の円墳で構成される。この古墳群を特徴づけているのは、墳丘に並べられた列石であり、横穴式石室の開口部付近だけのものと、墳丘を全周するものとがある。方墳である一号墳では北辺で石列が露呈していないが、四周を列石がめぐるものと考えられ、二段積みで高さ一メートルにも及ぶ。このように列石をもつ古墳群は、県下では類例が少ない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android