洒堂(読み)しゃどう

改訂新版 世界大百科事典 「洒堂」の意味・わかりやすい解説

洒堂 (しゃどう)
生没年:1668ころ-1737(寛文8ころ-元文2)

江戸前期の俳人。初号は珍碩(珍夕)。姓は浜田,また高宮。通称は治助。近江膳所(ぜぜ)の人。医を業とした。1689年(元禄2)冬に芭蕉入門か。翌年《俳諧七部集》の第4集《ひさご》を撰し,芭蕉にその才能を高くかわれた。92年9月に東下し,翌年1月末まで芭蕉庵に滞在,夏に大坂移住。大坂蕉門の之道(しどう)と不和を生じ,芭蕉の来坂を促した。芭蕉臨終の際に不義理があったとして同門の俳人から非難を受け,97年冬膳所に帰住したが,以後,俳壇的活躍は乏しい。〈苅かぶや水田の上の秋の雲〉(《深川》)。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「洒堂」の解説

洒堂 しゃどう

浜田洒堂(はまだ-しゃどう)

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