デジタル大辞泉
「桔梗」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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き‐きょう‥キャウ【桔梗】
- 〘 名詞 〙
- ① キキョウ科の多年草。山野の日当たりのよい草地に生え、観賞用に栽培もされる。高さ〇・五~一メートル。茎を切ると白い乳液が出る。根は多肉で太く、黄白色。葉は互生し、長さ五センチメートル内外の長卵形で先はとがり縁に鋭い鋸歯(きょし)があり、裏面はやや白色を帯びる。八~九月、茎や枝の頂に直径四~五センチメートルの青紫色の花を一~三個開く。花冠はやや浅い鐘形で先端は五裂して開く。萼(がく)は緑色で浅く五裂する。おしべは五本、めしべは五本で先端は五裂する。果実は熟すると先端が五つに裂ける。漢方では根を煎服して袪痰(きょたん)・肺炎・中耳炎薬などにする。また、若苗と根は食用にもなる。秋の七草の一つ。園芸品には二重咲き、白花品などがある。ありのひふき。あさがお。おかととき。きちこう。《 季語・秋 》
- [初出の実例]「六月のつごもりに給へりける御返しを桔梗につけて」(出典:村上御集(967頃))
- ② 「ききょういろ(桔梗色)」の略。〔藻塩草(1513頃)〕
- ③ 襲(かさね)の色目の名。表は二藍(ふたあい)、裏は青。きちこう。
- [初出の実例]「ききゃう・萩などの織物」(出典:栄花物語(1028‐92頃)音楽)
- ④ 紋所の名。ききょうの花をかたどったもので、桔梗、陰桔梗、三つ割桔梗、花桔梗、抱き桔梗、龍胆(りんどう)桔梗などの種類がある。
桔梗@花桔梗@陰桔梗@抱き桔梗@三つ割桔梗@龍胆桔梗
きち‐こう‥カウ【桔梗】
- 〘 名詞 〙
- ① 植物「ききょう(桔梗)」の古名。《 季語・秋 》
- [初出の実例]「きちかうの花、あきちかうのはなりにけり白露のおけるくさばも色かはりゆく〈紀友則〉」(出典:古今和歌集(905‐914)物名・四四〇)
- ② =ききょう(桔梗)③
- [初出の実例]「きちかうの表著、女郎花の唐衣」(出典:栄花物語(1028‐92頃)根合)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ききょう【桔梗】
漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。キキョウ科キキョウの根を乾燥したもの。サポニン、ビタミンAなどを含み、去痰(きょたん)、鎮咳(ちんがい)、排膿(はいのう)、血管拡張などの作用がある。扁桃(へんとう)炎、咽頭(いんとう)炎に効く桔梗石膏(せっこう)、扁桃炎、咽頭炎、気管支炎に効く桔梗湯(とう)、化膿(かのう)性の腫(は)れ物や湿疹(しっしん)に効く十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)などに含まれる。
出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報
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普及版 字通
「桔梗」の読み・字形・画数・意味
【桔梗】ききよう(きやう)・けつこう(かう)
ききょう。秋の七草の一。〔戦国策、斉三〕今、柴
(さいこ)・桔梗を沮澤に求むるも、則ち累世一をも得ず。字通「桔」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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桔梗 (キキョウ・アリノヒフキ;キチコウ)
学名:Platycodon grandiflorus
植物。キキョウ科の多年草,園芸植物,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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