日本歴史地名大系 「津布良開発御厨」の解説 津布良開発御厨つぶらかいほつのみくりや 岐阜県:大垣市旧安八郡地区津布良開発御厨安八郡にあった伊勢神宮領の御厨。西は同領の中河(なかがわ)御厨に接し、現在の開発(かいはつ)町一帯に比定される。津布良を冠せず開発御厨とも記すが、津布良庄(現津村町一帯に比定)との関係は不明で、その庄域を含むとも考えられる。「吾妻鏡」建久三年(一一九二)一二月一四日条に平家没官領として「津不良領」の名がみえ、源頼朝が妹の一条能保の妻に譲与したとされるが、「神鳳鈔」によると内宮領として建久年間以後伊勢神宮領に加えられている。正応六年(一二九三)六月には源頼範が上分一〇〇貫文と伊勢の御裳濯(みもすそ)川堤籠役を毎年負担することとなった(同年六月日「源頼範寄進状写」神宮文庫蔵)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by