津打半右衛門(読み)つうち はんえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「津打半右衛門」の解説

津打半右衛門 つうち-はんえもん

?-? 江戸時代中期の歌舞伎役者,歌舞伎作者
はじめ2代鈴木平左衛門の名で立役(たちやく)。のち2代津打治兵衛に師事し,享保(きょうほう)期の江戸歌舞伎を代表する作者のひとりとなった。狂言標題趣向をこらすのは,半右衛門がはじめたという。正徳(しょうとく)3年(1713)2代市川団十郎がはじめて助六に扮した「花館(はなやかた)太平愛護桜」は半右衛門の作。俳名は沈〓(“ごんべん”に「予」)。作品はほかに「傾情(けいせい)伊豆日記」「名月五人男」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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