津日駅(読み)つひのえき

日本歴史地名大系 「津日駅」の解説

津日駅
つひのえき

延喜式」兵部省諸国駅伝馬条にみえる西海道大宰府(山陽道と大宰府を結ぶ大路)に設けられた駅。島門しまと席打むしろうち両駅間の宗像郡内に置かれた。「延喜式」同条によれば大宰府路の諸駅は原則として一五疋の駅馬を置くが、当駅には二二疋配備され、前駅の島門駅の二三疋と合せ変則的な駅馬数となっている。大同二年(八〇七)一〇月二五日の太政官符(類聚三代格)にみえる大宰府路の筑前国に属する駅数九が、「延喜式」段階では八駅と一駅廃止されており、廃止された一駅の駅馬一五疋を八疋と七疋に分割して、近隣の島門・津日両駅に振分けた結果と解釈される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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