派生音(読み)ハセイオン

デジタル大辞泉 「派生音」の意味・読み・例文・類語

はせい‐おん【派生音】

音楽で、幹音かんおん半音ずつ1回または2回高めたり低めたりした音。五線記譜法では変化記号によって示す。

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精選版 日本国語大辞典 「派生音」の意味・読み・例文・類語

はせい‐おん【派生音】

〘名〙 幹音(基本音階のハニホヘトイロ)の各音を半音ずつ一回または二回高低させることによってできる変化音。すなわち、嬰音(シャープ)、重嬰音(ダブル‐シャープ)、変音(フラット)、重変音(ダブル‐フラット)の四種で、全部で二八音ある。

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世界大百科事典(旧版)内の派生音の言及

【音名】より

…しかしフランスおよびイタリアではC(ハ)を主音(ユトutあるいはドdo)に固定させた階名を〈音名〉として用いている。これらの音は〈幹音〉と呼ばれ,そのほかの音は〈派生音〉といってこれらの音を半音高め,あるいは低めたものとして表される(表1)。幹音を二重に高め,あるいは低めた音の呼び方は表2のとおりである。…

【変化記号】より

…西洋音楽の記譜法において,音に半音的変化を加える記号。基本音階(ハ長調音階つまりピアノの白鍵に相当)に含まれる音を幹音(かんおん)または本位音といい,これを半音一つまたは二つぶん変化させた音を派生音(変化音,変位音とも)という。変化記号には幹音を半音高くする嬰記号(シャープsharp ♯),半音低くする変記号(フラットflat ♭),半音二つぶん高くする重嬰記号(ダブル・シャープ ),半音二つぶん低くする重変記号(ダブル・フラット ♭♭),それに以上のすべての変化記号の効力を消して派生音を幹音に戻す本位記号(ナチュラルnatural ♮)の5種がある。…

※「派生音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」