岩石学辞典 「流動化作用」の解説 流動化作用 固い岩石が流動性のある物質に変わる過程.マグマ,溶液,気相の中などで,流動成分の移動によって,既存の岩石の中に新しい鉱物あるいは鉱物のグループが形成される過程に付けた岩石成因論的な言葉である.イオンの流動による化学的流動性(chemical mobility),物質全体が動く機械的な流動性(mechanical mobility),岩石の一部分が流動する選択的流動性(selective mobility)などに区別される[Sederholm : 1926, Read : 1944].粉体中をガスが速い速度で上昇する場合に粉体が撹拌されて全体として液体のような行動を示す現象も流動化という[片山ほか : 1970].軟化作用と訳すことがある[地学団体研究会 : 1996]. 流動化作用 既存の固体粒状の塊が流体の上昇によって流動化すること[Reynolds : 1954, Carter : 1975].流体中をガスが相当な速度で上昇するために,粉体が激しく撹拌され,全体として液体のような行動を示す現象[片山ほか : 1970]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報