ウルシの木から漆汁をとることで、山村の副業であったが、17世紀ごろには専業化したものも生まれた。多く出稼ぎである。漆液を器物に塗る漆塗りは古くから行われたが、このころには広く家具調度類に施されるようになり、各地に漆器業が盛んとなった。ウルシは商品作物として幕府、諸藩でもその栽培を奨励した。ある程度、成育したウルシの幹に掻き鎌(かま)で切れ目をつけ、そこから噴き出る汁を竹べらでこそげ取り細長い容器に入れた。この漆掻きはかなりの技術を必要としたといわれる。採取、精製した漆は漆問屋へ納入され、塗師(ぬし)は問屋または直接に漆掻きから入手した。なお、ウルシの実からは蝋(ろう)をとった。ろうそくの原料である。
[遠藤元男]
半夏ともいう。七十二候の一つで,本来は夏至後 10日目から小暑の前日までをいったが,現行暦では太陽の黄経が 100°に達する日 (7月1日か2日) を半夏生とし,雑節の一つとして記載している。この頃半...