浅河郷(読み)あさかわごう

日本歴史地名大系 「浅河郷」の解説

浅河郷
あさかわごう

現海南町浅川の一帯に比定される中世の郷。嘉禎三年(一二三七)五月四日の官宣旨(九条家文書)に「阿波国管那賀郡海部并浅河・牟岐参箇郷」とあり、この三ヵ郷の地頭職に補任された藤原定員が三ヵ郷を最勝金剛さいしようこんごう(現京都市東山区)寄進、同院領として立券されている。定員は鎌倉幕府四代将軍九条頼経に仕えた御家人(「吾妻鏡」嘉禎元年七月一一日条など)、もと九条家の家司であったと推定されるので、三ヵ郷の寄進もこうした背景によるものであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 吾妻鏡

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む