浅茅生の(読み)アサジウノ

デジタル大辞泉 「浅茅生の」の意味・読み・例文・類語

あさじう‐の〔あさぢふ‐〕【浅×生の】

[枕]浅茅の生えている野の意から「小野をの」にかかる。
「―小野篠原しのはら忍ぶれど余りてなどか人の恋しき」〈後撰・恋一〉

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精選版 日本国語大辞典 「浅茅生の」の意味・読み・例文・類語

あさじう‐のあさぢふ‥【浅茅生の】

  1. チガヤの生えている小野の意で、「小野(をの)」および、「ヲ」と「オ」とが同音になった後には「己(おの)」にもかかる。
    1. [初出の実例]「あさぢふのをのの篠原(しのはら)忍ぶとも人知るらめや言ふ人なしに〈よみ人しらず〉」(出典古今和歌集(905‐914)恋一・五〇五)
    2. 「露まがふ日影になびく浅ぢふのおのづから吹く夏の夕風〈藤原雅経〉」(出典:続拾遺和歌集(1278)夏・二〇九)

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