浅草大護院門前(読み)あさくさだいごいんもんぜん

日本歴史地名大系 「浅草大護院門前」の解説

浅草大護院門前
あさくさだいごいんもんぜん

[現在地名]台東区蔵前くらまえ三丁目

浅草元旅籠あさくさもとはたご町二丁目の北にある。大護院の門前東に立てられた町屋浅草御蔵前あさくさおくらまえ(日光道中)に面する。東は同通を隔てて御蔵構・桐苗植付場、北は正覚寺しようかくじ門前。新義真言宗大護院は石清水いわしみず八幡(現蔵前神社)別当寺。初め当地には真言宗文殊もんじゆ院があったが、元禄五年(一六九二)廃寺となり、翌六年起立された大護院が寺地を引継ぎ、石清水八幡を勧請した(寺社備考)。門前町屋は大護院寺地拝領の際に起立され、諸役免除。延享二年(一七四五)町奉行支配となった(文政町方書上)。里俗に八幡はちまん町とよばれ、享保元年(一七一六)の分道江戸大絵図には「八まん丁」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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