浅草観音寺(読み)あさくさかんのんじ

日本歴史地名大系 「浅草観音寺」の解説

浅草観音寺
あさくさかんのんじ

[現在地名]小樽市富岡一丁目

浅草通にある。天台宗。海竜王山と号する。本尊は浅草観音。明治八年(一八七五)比叡山中性の滝本徳性が日高とうじゆ(現様似町)の復旧をはかり、榎本武揚同伴、その途次小樽に立寄り、現稲穂いなほ一丁目に小宇を結んだ。同二四年天台宗布教所として公認された。さらに寺号公称のため同三〇年聖護しようご(現京都市左京区)にある有門ゆうもん院を小樽に移転した。徳性は同院の二九代目住職であったが、このとき天台座主石室孝鴨から海竜王山有門院浅草寺観音寺の公称が許可された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android