浜石田村(読み)はまいしだむら

日本歴史地名大系 「浜石田村」の解説

浜石田村
はまいしだむら

[現在地名]黒部市浜石田

黒瀬くろせ川河口右岸にあり、北は浜石田新村、西は富山湾に臨む。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では無高地子銀地で、小物成は地子銀四〇匁・浦役九六匁・鮭役六二匁・猟船櫂役三〇匁。うち定小物成は地子銀四〇匁・浦役九六匁。散小物成として寛政六年(一七九四)出来の七木運上銀五分七厘がある。浦方散小物成は鮭役六二匁・猟船櫂役三〇匁・外海船櫂役四九匁・小引網役一二匁(下新川郡史稿)。享保一八年(一七三三)の家数二三(「新川郡村廻帳」川合家文書)。寛永一七年(一六四〇)三右衛が当村で引網を始めた。享保元年喜左衛門が大高綱網を行った。享保九年浜石田村の弥十郎など一四名が石田村塩小売人の四兵衛に、浜石田村の小売塩買高が減ったのは近年不漁のため塩の必要もなく、大方の家々では海塩を使っており、今後毎日家々を回って塩の小売をするよう願出た。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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