浦上教会(読み)うらかみきようかい

日本歴史地名大系 「浦上教会」の解説

浦上教会
うらかみきようかい

[現在地名]長崎市本尾町

カトリック長崎大司教区司教座教会。江戸幕府の禁教令後、寺請制度により浄土宗聖徳しようとく寺の檀家とされ、毎年宗門改と絵踏が行われたが、浦上のキリシタンは惣頭(帳方)・触頭(水方)聞役の潜伏組織を作って信仰を継承した。寛政二年(一七九〇)・天保一一年(一八四〇)・安政三年(一八五六)信徒が捕縛され、入牢させられた。元治二年(一八六五)二月二〇日(三月一七日)大浦おおうら天主堂を訪ねた浦上キリシタンがプチジャン神父に信仰を表明し、カトリック教会復活の先駆となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android