浦山寺蔵遺跡(読み)うらやまてらぞういせき

日本歴史地名大系 「浦山寺蔵遺跡」の解説

浦山寺蔵遺跡
うらやまてらぞういせき

[現在地名]宇奈月町浦山 氷解・寺沢・越割

黒部川左岸段丘上、寺蔵谷とよばれる小さな谷がつくりだした小扇状地の頂部近辺の傾斜地にある縄文時代中期の集落遺跡。標高一二四メートルから一四〇メートル。昭和五〇年(一九七五)宮野みやの用水の改修工事中に発見。翌五一年圃場整備事業に先立って発掘調査が行われ、住居跡一九棟を検出した。隅丸方形プランの一辺が三メートル前後の、他遺跡より小振りの住居跡、長い河原石を立てた五基の立石遺構、翡翠製の垂玉が入っていた埋甕などが特筆される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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