浦証文(読み)ウラショウモン

デジタル大辞泉 「浦証文」の意味・読み・例文・類語

うら‐しょうもん【浦証文】

浦切手

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浦証文」の意味・読み・例文・類語

うら‐じょうもん【浦証文】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代廻船が遭難してもっとも近い浦へ着いた場合、難船前後の状況、捨て荷、残り荷、船体諸道具状態などにつき、その浦の役人が取り調べてつくる海難証明書浦手形。浦切手。浦証。浦状。
    1. [初出の実例]「右破船大坂船割御代官にて吟味之訳添書致し、浦証文相添可差出候」(出典:日本財政経済史料‐一・財政・輸米・漕米規則・享保二〇年(1735)六月一一日)

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世界大百科事典(旧版)内の浦証文の言及

【打荷】より

…これによる損失は,このため救われた船主および荷主が共同海損として分担した。15世紀後半からの慣行であるが,17世紀からは,打荷した船頭は,最寄りの港の浦役人に届け,海難を証する浦証文を受ける必要があった。これを怠ったときは,船頭は民事上,ときには刑事上の責任を負わされた。…

※「浦証文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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