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浦里/時次郎 うらざと/ときじろう

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朝日日本歴史人物事典の解説

浦里/時次郎

「明烏」の通称で知られる情話の主人公の男女。明和6(1769)年江戸三河島で吉原の遊女三吉野(三芳野)と浅草蔵前伊勢屋の養子伊之助が情死した。この実話を元に,3年後初代鶴賀若狭掾作詞作曲の新内「明烏夢泡雪」で,浦里と時次郎というフィクションの世界のカップルとして甦った。以後,為永春水などの人情本から落語まで,様々なジャンルに登場したが,新内および清元の地による歌舞伎の作品が最も有名である。金にならない男を間夫にする浦里を妓楼の主人が折檻する雪責めの場が,中将姫以来の嗜虐的シーンとして特に有名だが,時次郎が塀を乗り越え救い出す終曲も,新内だとすべては一場の夢という洒落た結末である。

(上村以和於)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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