浮城物語(読み)ウキシロモノガタリ

デジタル大辞泉 「浮城物語」の意味・読み・例文・類語

うきしろものがたり【浮城物語】

矢野竜渓による海洋冒険小説。明治23年(1890)の1月から3月にかけて「報知異聞」の題名で「郵便報知新聞」に連載評判となる。同年4月の単行本化に際し「浮城物語」に改題副題「報知異聞」。

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精選版 日本国語大辞典 「浮城物語」の意味・読み・例文・類語

うきしろものがたり【浮城物語】

  1. 小説。矢野龍渓作。明治二三年(一八九〇発表。明治中期の海外雄飛思想を主題に、志士の海外での冒険を描く空想的政治小説

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世界大百科事典(旧版)内の浮城物語の言及

【矢野竜渓】より

…84年5月から86年9月まで渡欧。帰国後,イギリス新聞界の見聞をもとに同紙の改革を行い,みずからも海外雄飛譚《浮城物語》を執筆,好評を得た。しかし民権運動の衰えにつれて同紙は衰退し,矢野も政界に望みを断ち,同紙を退いて90年宮内省式部官となる。…

※「浮城物語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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