浮張(読み)うけばり

精選版 日本国語大辞典 「浮張」の意味・読み・例文・類語

うけ‐ばり【浮張】

〘名〙
① 鎌倉時代以後の兜の部分の名。兜をかぶるとき、兜の鉢と頭との接触をやわらげるため、鉢裏に間隔を置き、浮かして張った布、または革。内張(うちはり)浮裏(うけうら)。〔軍用記(1761)〕
屏風の骨の上だけに糊(のり)をつけて、そのほかの部分を浮かせて張ること。
※歌舞伎・富岡恋山開(1798)三幕「本舞台正面二重見付受張の襖にて麦飯茶屋座敷の体」

うき‐ばり【浮張】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「浮張」の意味・読み・例文・類語

うけ‐ばり【浮張/受張】

かぶとの鉢の裏側に革または布を浮かせて張り、頭が直接兜に当たるのを防いだもの。浮裏うけうら
ふすま屏風びょうぶなどを表装するときの下張りの一工程。骨にだけのりをつけて紙を張る。袋張り

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android