化学辞典 第2版 「浮遊帯法」の解説
浮遊帯法
フユウタイホウ
floating zone method
帯域融解法の改良法.丸棒試料の一部に移動溶融帯をつくって精錬などを行うのは帯域融解法と同じであるが,その際に試料は垂直に支えられており,溶融帯は試料自身の表面張力や外部から与えた電磁的浮揚力などによって自己保持されるので,るつぼを用いる必要がない.したがって,適用できるものに制限があるが,るつぼからの汚染の心配がなく,高温で活性な物質に好都合である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報