海の聖母(読み)ウミノセイボ

関連語 聖母

日本大百科全書(ニッポニカ) 「海の聖母」の意味・わかりやすい解説

海の聖母
うみのせいぼ

吉田一穂(いっすい)の第一詩集。1926年(大正15)11月金星堂刊。装丁亀山巌。1919年以後の作品40編を収める。「薔薇篇(ばらへん)」「羅甸(ラテン)区」「青篇」の3部に分かれ、「叙次」には、「29歳の詩人として、始めて自己の王国の建設に入り……」と新進詩人の自負が語られている。「薔薇篇」には北原白秋(はくしゅう)に激賞された短詩「母」があり、「羅甸区」には「感覚的な象徴詩」(『都市素描』)、「青篇」には「高踏派風韻」をもった『千一夜物語』など、個性的な詩編が多い。

[窪田般彌]

『『海の聖母』復刻版(1973・渡辺書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む