海士江村(読み)あまがえむら

日本歴史地名大系 「海士江村」の解説

海士江村
あまがえむら

[現在地名]八代市海士江町・島田しまだ

上野こうずけ村の北東に位置し、南はおお村に接する。文永七年(一二七〇)二月日の預所沙弥某宛行状(小早川文書)に「三箇村内八千把」とみえる「八千把」は当地付近に比定され、同地中九郎跡の屋敷名田畠が源次郎宗守に宛行われている。八代をめぐって名和氏と攻防していた相良勢の犬童重国軍忠状案(犬童文書)に文安五年(一四四八)当村の敵一人を生捕ったことが記され、「八代日記」天文一一年(一五四二)九月三日条には「あまかへ」に偵察のため船を寄せたとの記事がある。肥後豊後検地諸帳目録(県立図書館蔵)の慶長一二年(一六〇七)検地帳の項に村名が記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android