海底二万哩(読み)かいていにまんマイル

精選版 日本国語大辞典 「海底二万哩」の意味・読み・例文・類語

かいていにまんマイル【海底二万哩】

  1. ( 原題[フランス語] Vingt Mille Lieues sous les Mers ) 空想科学小説ベルヌ作。一八六九年刊。永久に陸地を捨て、海底に自由を求めたネモ艦長と潜水艦ノーチラス号の冒険物語。いわゆるSFの先駆作品一つ

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百科事典マイペディア 「海底二万哩」の意味・わかりやすい解説

海底二万哩【かいていにまんマイル】

J.ベルヌの通俗冒険小説。《Vingt mille lieues sous les mers》。1870年刊。自然科学者アロナスとその召使,もり打ちネッド・ランドの3人は,謎(なぞ)の人物ネモ艦長の指揮する万能潜水艦ノーチラスとともに旅を続け,数々の事件にあう。SFの先駆。

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世界大百科事典(旧版)内の海底二万哩の言及

【SF映画】より

…一方,日本では本田猪四郎監督,円谷英二特殊技術監督による東宝作品《ゴジラ》(1954)が誕生する。企画段階の題名は《海底二万哩の大怪獣》で,これは《原子怪獣現わる》を想起させる。この大ヒットによって,ぬいぐるみの怪獣がミニチュアの都会を踏みつぶす東宝特撮シリーズが生まれ,アメリカでも,レイモンド・バーの出演シーンを撮り足して再編集し,画面の天地を削ってシネスコ版プリントにした《怪獣王ゴジラ》が公開されてヒットした。…

【フライシャー兄弟】より

…なお,ときおりTV放映されるカラーの《ベティ・ブープ》は,70年代にオリジナルの絵を韓国でトレースして彩色した一種のリメーク版である。《海底二万哩》(1954),《ヴァイキング》(1957),《ミクロの決死圏》(1966)等々で知られるハリウッドの職人監督リチャード・フライシャーRichard Fleischer(1916‐ )はマックス・フライシャーの息子である。【森 卓也】。…

【ベルヌ】より

…フランスの小説家。ロアール河口の港町ナントの代訴人の家庭に生まれた。父の希望に沿い,パリ大学法学部に学び,22歳で弁護士資格を取得する。しかし文学への思いを断ち切れず,劇場の職員や株式の仲買人などをしながら,作家の道を目ざす。戯曲やオペレッタの台本にも手を染めたが,科学的発見や発明への好奇心が強く,また多くの探検家や地理学者とも知り合い,1851年ころにはすでに〈科学のロマン〉の壮大な構想を抱いていた。…

※「海底二万哩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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