最新 地学事典 「海底疑似反射面」の解説
かいていぎじはんしゃめん
海底疑似反射面
bottom-simulating reflector
BSRと略称。反射法地震探査断面上に海底面とほぼ平行に見られる,堆積面とは明らかに区別できる反射面の総称。海底面と同位相を示すものと,逆位相を示すものがある。前者はオパールA/CTの相転移の続成境界に出現し,地温に応じてオパールAがオパールCTに転移することに起因する。続成作用により孔隙率が減少し,岩石の速度・密度が増加することから音響インピーダンスは増加し,正の反射係数をもつ反射面となる。後者は低温・高圧で安定なガスハイドレートがその安定領域下限から外れる海底面下深度においてガスと水に分解されることに起因する。ガスハイドレート層に比して下位のガス飽和層あるいは水飽和層の音響インピーダンスが小さいことから,境界面が負の反射係数をもつ反射面となる。
執筆者:吉田 剛・芦 寿一郎
参照項目:ガスハイドレート
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

